そうだ、海水浴、行こう。
ダイケンキ「う  み  だーーーーーーーー!!」
ガマゲロゲ「やっはーー!! 海だ海だァ!!」
ランクルス「にゃはーー!!」
シャンデラ「……テンションたっけーなあ……」
ウルガモス「……」
キリキザン「海だーーっ、わー、わーっ」
シャンデラ「……キリキザンが鬼かわいい件について誰か説明頼む」
デンチュラ「知らんがな」
キリキザン「わー、わーっ」ぱしゃぱしゃ
シャンデラ「あ、ちょ、待てよーっ」きゃっきゃうふふ
デンチュラ「あっ、シャンデラ、」
シャンデラ「ぎゃあああああ消えるうううううううう」
デンチュラ「言わんこっちゃない!!」
キリキザン「錆びちゃうううううううううううううう」
デンチュラ「君もか!!」
キリキザン「早急に……タオルを……」
シャンデラ「早急に……魂を……」
ウルガモス「……シャンデラさんは単にお腹空いただけですよね?」
シャンデラ「ぺろっ」

***

ヒトモシ「海もしーーーーーーっ」
ゼクロム「ヒャッハア!! 遊ぶぜ!!」
レシラム「……」
ブースター「……」
ゼクロム「ん? お前らどうした?」
レシラム「……水嫌い……」
ブースター「……」
ゼクロム「あー……仕方ないな」
レシラム「だからわたしは山に行きたいって主張したんだよ!! だのに!! 君は!!」
ゼクロム「山ならそこに有るからひとっ飛びd」
レシラム「そういう問題じゃなくてっ!!」ぎゃあぎゃあ
ヒトモシ「……もし……もしし」
ブースター「ん?」
ヒトモシ「……レシラムはツンもしか」
ブースター「つ、つん? ど、どゆこと?」
ヒトモシ「……おこちゃまには分からんもしー」
ブースター「お、おこちゃま!? ヒトモシの方がおこちゃまじゃん!!」
ヒトモシ「ふ」
ブースター「な、なんだよお」
ヒトモシ「ふははー、おこちゃまもしー、おwこwちゃwまw ところでおこちゃまとポッチャマって似てるもし」
ブースター「あ、それは確かに」
レシラム「……なんの話をしてるんだよ……」
ヒトモシ「はて、何だったもしか」
ブースター「なんか、すごーくどうでもいい感じ?」
レシラム「……」

キュレム「ひゅらららら!!! 海だー!!!」
レシラム「ああっ、いけない!!」
ゼクロム「あいつを海に入れたら……」
ブースター「ええーいっ」ばかぢから!
キュレム「きゃーっ……だが貴様は所詮ブースターよっ」どかあっ
ブースター「わああんっ」
レシラム「くっ……か、かくなる上は、あおいほのおで……」スカッ
ゼクロム「あ、あれ?」
キュレム「……ふふ……レシラムさんのあおいほのお、ついでにゼクロムさんのドラゴンクローも封印させて頂きましたよっ(どや顔」
レシラム「ななななんだってーー!!?」
ゼクロム「くそっ……どうしたらこいつを止められるんだっ……」
ヒトモシ「もし……こ、こんなときは!! 来れ聖剣士!! もし!!」ばばーん
???「はあーっ」どかっ
キュレム「みぎゃっ」
???「呼ばれた気がしたのでこんにちは!!」
ヒトモシ「も、もしっ……あ、あなた方は!!」
???「正義の剣士・エルレイド!!」
???「超絶可愛い男の娘・エーフィちゃん!!」
エルレイド「二人合わせて」
エーフィ「シンオウ・エスパーズ!!」どばーん
ヒトモシ「……誰?」
エーフィ「」
エルレイド「そりゃそうだろうな……聖剣士を呼んだのに我々とは」
エーフィ「フィフィフィ……ま、まあさ!! そこは!! ご愛嬌っつーか!!」
レシラム「ああ、よかった!! 誰でもいい!! 早くキュレムをなんとかしないと」
マナフィ「海がwww凍るwwwっていうwwwでっていうwww」
ヒトモシ「またお前もしか」
マナフィ「さーせんwww期待はずれでwwwゴメンネwww」
レシラム「……」
モノズ「ボクもいますよー」
エーフィ「いやあああああ悪タイプこわいいいいいいい」
ヒトモシ「もっしいいいいいいいいいいいいいいいいい」
モノズ「……え、あの」
エーフィ「こわいよお……」バシイッ
モノズ「ぐえっ」
ヒトモシ「もしいいいいっ」ドカッ
モノズ「ぐええっ!! な、なにをするの!?」
エーフィ「いやほんと、エスパー効かないとか。何お前、なに」
モノズ「え(困惑)」
エルレイド「そこまでだ、二人とも。……今は、キュレム……どの、を止めるのが優先だろう」
マナフィ「んだんだ。マナフィの寝床奪っちゃ駄目だべ?」
レシラム「お前最早誰だよ」
マナフィ「そいじゃ、エルレイドさん一発オナシャス」
エルレイド「ああ。……はああっ!!」サイコカッター!
レシラム「え?」
ゼクロム「え?」
ヒトモシ「もし?」
モノズ「ん?」
マナフィ「……え?」
エルレイド「……なんだその目は」
ゼクロム「や、だって……あんた、格闘タイプじゃ」
エルレイド「主人の意向で、我は格闘技を一つも持ってないのだ」
エーフィ「まったくがっかりだよねえ」
ゼクロム「……」
レシラム「で、でも、効いてる!! ほら!!」
キュレム「ひゅ、ひゅらららあ……な、なして皆でいじめるとですか」
レシラム「や、だって」
ヒトモシ「キュレムが海に入ると凍るもし」
キュレム「!! わ、忘れてた」
ゼクロム「わす……?」
キュレム「そっかー、そういや自分はすごい冷気出してるんでしたっけ。忘れてました」
レシラム「そこ一番忘れたら駄目なとこじゃないの……」
キュレム「てへぺろっ☆ 海、入らない方がいいですよねえ……海……」
ヒトモシ「も、もししっ!!」
ゼクロム「んなこたーないと思うぜ!! 一緒に入ろう!!」
レシラム「えっ」
ゼクロム「皆で入ったほうが楽しいだろ!!」
レシラム「そ、そりゃそうかもしれないけど……でも」
エーフィ「そうと決まったら皆で!! あの岩まで競争だーっ!!」
ゼクロム「おーいえーっ」
キュレム「ひゅらーっ」

数分後
レシラム「……」
ブースター「……」
エルレイド「……やっぱり凍ってしまったか……」
レシラム「どうすんの、これ……」
エルレイド「知らぬ……知らぬ」
三人「「「……」」」

***

ランクルス「にゃはにゃはー」ぱしゃぱしゃ
ガマゲロゲ「うひゃー楽しー」
キリキザン「……いいなあ、先輩たち……」
ダゲキ「……」
キリキザン「で、なんでお前はここにいるの? 遊んでこなくていいの?」
ダゲキ「弟子が海に入れないのに、それを横目に遊んだりする師匠もどうかと思ってな」
キリキザン「……(入ってこればいいのに)」
ダゲキ「それに」
キリキザン「それに?」
ダゲキ「あいつらが楽しそうにしているのを眺めるのは、とても楽しいからな」
キリキザン「……俺もそう思う、かも」

ウルガモス「かき氷に焼きそば、カレーと……」
デンチュラ「た、食べ過ぎじゃない?」
ウルガモス「いいんですよ、食べ過ぎるくらいで。あ、あと冷やし中華も」
デンチュラ「……僕は枝豆ください」
ウルガモス「あとところてん、1ダース」
デンチュラ「……(絶対食べ過ぎだと思う)」

ランクルス「海の水ってしょっぱいって言うけどほんと? ジャロ様、大丈夫なの?」
ジャローダ「海の水ごときで萎れる私じゃないからな、大丈夫大丈夫、……たぶん」
ランクルス「にゃは」
ジャローダ「……ちょっと、具合悪くなってきたから、あが、る……な……」
ランクルス「か、顔色悪い! 大丈夫じゃないにゃは!」
ガマゲロゲ「ああ、真っ青だぜ……それに、なんか、一気に冷えてきたような……」
ダイケンキ「……あ、あれは」
ジャローダ「きゅれ、む……?」がたがた
ダイケンキ「冷気のせいで海が凍り付いて……! に、逃げるぞ!」

ダゲキ「……む?」
キリキザン「どうしたんだ、皆……ジャローダ先輩、顔が真っ青ですよ!」
ダイケンキ「キュレムの冷気で海が……」
ランクルス「にゃは、とりあえずじゃろんはシャワーでいいからちゃんと水分補給するといいと思うよお」
ジャローダ「うむ、そうする……」がくがく
ダイケンキ「我が付き添おう」
ジャローダ「あ、ありがとう……」
ガマゲロゲ「……とんだ海水浴になっちまったなー」
キリキザン「……氷、割りましょうか?」
ランクルス「やっても無駄じゃない? 水温下がりきってて、入れたもんじゃないと思うよ、皆は」
キリキザン「……」
ガマゲロゲ「ま、いいよ、とりあえず海の家で何か食おう、そんで帰ろ。……カエルだけに」
ランクルス「それはちょっと意味が分からないにゃはー」
ガマゲロゲ「あ、やっぱ?」


フライゴン「こうして、僕たちの今年の夏は終わったのだった。まる」
シャンデラ「……あの、なんでそんなめそめそしてるん?」
フライゴン「めそめそなんてしてない!! 今の今まで台詞が無かったとか、そういうの知らない!! 僕はドラゴンタイプだから強い子なんだよ!! ふりゃ!!」
シャンデラ「……どんまい」
フライゴン「ふりゃあ……スイカ食べたいふりゃ……しくしく」
シャンデラ「……来年も、行こうぜ?」
フライゴン「……ふりゃっ……ふりゃー……」

***

グラードン「ぐらぐらりーぐらぐらるー」
カイオーガ「海を凍らせた者……許さぬ……」ゴゴゴ
グラードン「お、落ち着け」
カイオーが「これが落ち着いていられるかーっ!! ドロポン!!」だばぁ
グラードン「ぎゃあああ」

2012.7.22のQUEST light様にて頒布してました。
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